債務整理におすすめの弁護士事務所ランキング8選!弁護士と司法書士の違いも解説

「債務整理に強いおすすめの弁護士事務所はどこ?」
「選び方や費用相場が気になる」
毎月利息の支払いばかりで元金がなかなか減らない、借金が膨らみすぎて自力ではどうにもならないという人は、弁護士に依頼して債務整理するのがおすすめです。
債務整理することで利息分をカットできたり、借金を大幅に減らしたりできます。
しかし債務整理に強い弁護士事務所がどこなのかや、選び方がわからず悩む人も少なくありません。
本記事では債務整理におすすめの弁護士事務所や選び方、費用相場について解説します。
安心して任せられる弁護士を見つけるための参考にしてください。
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【15選】債務整理におすすめ!安い・口コミがいい法律事務所を紹介
債務整理に強い弁護士事務所8選
債務整理に強い弁護士事務所の一覧は次のとおりです。
FAST法律事務所 | ベリーベスト 法律事務所 | 弁護士法人響(ひびき) | 弁護士法人 東京ロータス法律事務所 | 弁護士法人 ひばり法律事務所 | 弁護士法人 サンク総合法律事務所 | ライズ綜合 法律事務所 | アース法律事務所 | |
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初回相談料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
着手金(税込) | 無料 | 無料 | 55,000円~ | 22,000円 | 22,000円 | 11,000円~ | 55,000円~ | 22,000円 |
成功報酬 (任意整理・税込) | 22,000円〜 | 22,000円 | 11,000円~ | 22,000円 | 22,000円 | 11,000円~ | 22,000円 | 22,000円 |
分割払い | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
本社所在地 | 東京都港区 | 東京都港区 | 東京都新宿区 | 東京都台東区 | 東京都墨田区 | 東京都中央区 | 東京都中央区 | 東京都港区 |
対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
営業時間 | 10:00〜21:00 土日祝日可 | 24時間 | 24時間 | 平日:10:00~20:00 土日祝日:10:00~19:00 | 平日:10:00~19:00 土日:予約制 | 9:30〜18:30 | 9:00〜21:00 | 10:00~19:00 |
相談方法 | 電話 メール LINE オンライン面談 | 電話 メール 対面 オンライン面談 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 |
URL | https://fastlaw.jp/ | https://saimu.vbest.jp/ | https://hibiki-law.or.jp/ | http://tokyo-lawtas.com/ | https://hibari-law.net/ | https://thank-law.jp/ | https://risesogo.jp/ | https://earth-lawoffice.net/ |
債務整理に強い弁護士事務所を選ぶポイントとして、費用が安いか・分割払い可能か・柔軟な相談方法や時間に対応しているかなどが挙げられます。
今回は、上記の条件に合った8つの弁護士事務所を厳選し、詳しく紹介します。
FAST法律事務所

引用:FAST法律事務所
初回相談料 | 無料 |
着手金(税込) | 無料 |
成功報酬(任意整理・税込) | 22,000円〜 |
分割払い | ◯ |
本社所在地 | 東京都港区 |
対応地域 | 全国 |
営業時間 | 10:00〜19:00 土日祝日可 |
相談方法 | 電話 メール LINE オンライン面談 |
URL | https://fastlaw.jp/ |
FAST法律事務所の特徴
- オンライン面談に対応
- 土日祝日も相談OK
- 女性スタッフが多数在籍
FAST法律事務所は、オンライン面談に対応している法律事務所です。
電話やメールでの対応が多い中、お互いの顔を見ながら話せるため安心感が持てます。
メールやLINEでの相談を24時間受け付けているほか、電話相談は10:00〜19:00まで曜日にかかわらず対応しています。
プロのオペレーターや女性スタッフが多数在籍しており、男性には話しにくい内容でも安心です。
相談は何度でも無料のため、気軽に相談してみてください。
ベリーベスト法律事務所

引用:ベリーベスト法律事務所
初回相談料 | 無料 |
着手金(税込) | 無料 |
成功報酬(任意整理・税込) | 22,000円 |
分割払い | ◯ |
本社所在地 | 東京都港区 |
対応地域 | 全国 |
営業時間 | 24時間 |
相談方法 | 電話 メール 対面 オンライン面談 |
URL | https://saimu.vbest.jp/ |
ベリーベスト法律事務所の特徴
- 全国に76か所(※)の拠点あり
- 債務整理の相談実績は36万件以上
- 公式サイトで減額診断が受けられる
ベリーベスト法律事務所は、約350名(※)の弁護士が在籍する法律事務所です。
全国に76か所の拠点があるため、地方に住んでいても利用しやすいでしょう。
またこれまでに36万件以上と債務整理分野で豊富な実績があり、安心して任せられます。
公式サイトで無料・匿名OKの減額診断が受けられるため、ぜひ利用してみてください。
(※2025年1月時点)
弁護士法人・響(ひびき)

引用:弁護士法人・響(ひびき)
初回相談料 | 無料 |
着手金(税込) | 55,000円~ |
成功報酬(任意整理・税込) | 11,000円~ |
分割払い | ◯ |
本社所在地 | 東京都新宿区 |
対応地域 | 全国 |
営業時間 | 24時間 |
相談方法 | 電話 メール 対面 |
URL | https://hibiki-law.or.jp/ |
弁護士法人・響の特徴
- 24時間365日対応
- 相談料0円・分割払いOKで初期費用がかからない
- 主要都市に9か所のオフィスあり
弁護士法人・響は、弁護士のほかに社労士・税理士・行政書士などが連携して悩みを解決してくれる組織です。
相談は24時間365日受け付けており、債務整理専用のフリーダイヤルが用意されています。
相談料は0円で、分割払いもできるため初期費用がかかりません。
大阪・札幌・福岡など主要都市に9か所のオフィスがあり、利用しやすい点もポイントです。
弁護士法人東京ロータス法律事務所

初回相談料 | 無料 |
着手金(税込) | 22,000円 |
成功報酬(任意整理・税込) | 22,000円 |
分割払い | ◯ |
本社所在地 | 東京都台東区 |
対応地域 | 全国 |
営業時間 | 平日:10:00~20:00 土日祝日:10:00~19:00 |
相談方法 | 電話 メール 対面 |
URL | http://tokyo-lawtas.com/ |
東京ロータス法律事務所の特徴
- 借金問題や債務整理問題に強い
- 土日祝日も電話で相談可能
- 一人ひとりの事情に寄り添った対応
東京ロータス法律事務所は、借金問題や債務整理問題に強い法律事務所です。
時間外の対応はメールのみのところが多い中、土日祝日でも電話相談ができます。
小さな事務所である分、一人ひとりの事情に寄り添った対応で、個人に合った解決方法を提案してくれます。
弁護士法人ひばり法律事務所

初回相談料 | 無料 |
着手金(税込) | 22,000円 |
成功報酬(任意整理・税込) | 22,000円 |
分割払い | ◯ |
本社所在地 | 東京都墨田区 |
対応地域 | 全国 |
営業時間 | 平日:10:00~19:00 土日祝日:予約制 |
相談方法 | 電話 メール 対面 |
URL | https://hibari-law.net/ |
弁護士法人ひばり法律事務所の特徴
- 親身な対応で解決へ導く
- 予約制で土日祝日の相談も可能
- プライバシーに配慮した対応
弁護士法人ひばり法律事務所は、相談者の立場に立ち、親身になって問題解決へと導いてくれる法律事務所です。
基本的には平日日中の対応ですが、予約制で土日祝日の相談も受け付けています。
任意整理なら家族に隠したまま手続きを進めたり、郵便物に事務所名を入れないようにしたりと、プライバシーに配慮した対応も魅力です。
弁護士法人サンク総合法律事務所

初回相談料 | 無料 |
着手金(税込) | 11,000円〜 |
成功報酬(任意整理・税込) | 11,000円〜 |
分割払い | ◯ |
本社所在地 | 東京都中央区 |
対応地域 | 全国 |
営業時間 | 9:30~18:30 休日・夜間も相談可 |
相談方法 | 電話 メール 対面 |
URL | https://thank-law.jp/ |
弁護士法人サンク総合法律事務所の特徴
- 8人の弁護士が在籍
- アットホームな雰囲気で相談しやすい
- 休日・夜間対応も相談可
弁護士法人サンク総合法律事務所は、アットホームな雰囲気で相談しやすい法律事務所です。
8人の弁護士が在籍しており、債務整理分野に強い弁護士に担当してもらえます。
基本的には面談が必要ですが、事情によっては電話やメール相談も受け付けています。
また休日や夜間などの時間外でも対応してもらえるため、まずは相談してみてください。
ライズ綜合法律事務所

引用:ライズ綜合法律事務所
初回相談料 | 無料 |
着手金(税込) | 55,000円〜 |
成功報酬(任意整理・税込) | 22,000円 |
分割払い | ◯ |
本社所在地 | 東京都中央区 |
対応地域 | 全国 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
相談方法 | 電話 メール 対面 |
URL | https://risesogo.jp/ |
ライズ綜合法律事務所の特徴
- 東京・大阪・横浜に事務所あり
- 地方での出張相談会を多く開催
- 費用の内訳が明示されていて安心
ライズ綜合法律事務所は、東京・大阪・横浜に事務所を構える法律事務所です。
地方での出張相談会も多く開催しているため、居住地にかかわらず利用しやすいでしょう。
公式サイトでは相談内容に合わせた費用内訳が明示されており、不安なく利用できます。
アース法律事務所

引用:アース法律事務所
初回相談料 | 無料 |
着手金(税込) | 22,000円 |
成功報酬(任意整理・税込) | 22,000円 |
分割払い | ◯ |
本社所在地 | 東京都港区 |
対応地域 | 全国 |
営業時間 | 10:00~19:00 休日・夜間対応可 |
相談方法 | 電話 メール 対面 |
URL | https://earth-lawoffice.net/ |
アース法律事務所の特徴
- フリーダイヤルで何度でも無料相談OK
- 休日・夜間対応も相談できる
- 分割払いも可能
アース法律事務所は、フリーダイヤルで何度でも無料相談できる法律事務所です。
基本は10:00~19:00の受け付けですが、休日・夜間対応もしているためまずは相談してみてください。
無理のない範囲で分割払いもでき、初期費用を抑えて利用可能です。
最後に、改めて今回紹介した事務所を比較し、弁護士選びの参考にしてみてください。
FAST法律事務所 | ベリーベスト 法律事務所 | 弁護士法人響(ひびき) | 弁護士法人 東京ロータス法律事務所 | 弁護士法人 ひばり法律事務所 | 弁護士法人 サンク総合法律事務所 | ライズ綜合 法律事務所 | アース法律事務所 | |
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初回相談料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
着手金(税込) | 無料 | 無料 | 55,000円~ | 22,000円 | 22,000円 | 11,000円~ | 55,000円~ | 22,000円 |
成功報酬 (任意整理・税込) | 22,000円〜 | 22,000円 | 11,000円~ | 22,000円 | 22,000円 | 11,000円~ | 22,000円 | 22,000円 |
分割払い | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
本社所在地 | 東京都港区 | 東京都港区 | 東京都新宿区 | 東京都台東区 | 東京都墨田区 | 東京都中央区 | 東京都中央区 | 東京都港区 |
対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
営業時間 | 10:00〜21:00 土日祝日可 | 24時間 | 24時間 | 平日:10:00~20:00 土日祝日:10:00~19:00 | 平日:10:00~19:00 土日:予約制 | 9:30〜18:30 | 9:00〜21:00 | 10:00~19:00 |
相談方法 | 電話 メール LINE オンライン面談 | 電話 メール 対面 オンライン面談 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 | 電話 メール 対面 |
URL | https://fastlaw.jp/ | https://saimu.vbest.jp/ | https://hibiki-law.or.jp/ | http://tokyo-lawtas.com/ | https://hibari-law.net/ | https://thank-law.jp/ | https://risesogo.jp/ | https://earth-lawoffice.net/ |
法律事務所(弁護士と司法書士)の違い

弁護士と司法書士、どちらに相談するべきか迷っている方へ向けて、弁護士と司法書士の違いを以下でまとめました。
弁護士 | 司法書士 | |
取り扱える債務額の制限 | 制限なし | 1社あたり140万円以下の債務に限定 |
裁判所での代理権 | すべての裁判所で代理人になれる | 簡易裁判所のみ |
自己破産・個人再生の申立て | 代理人として申立て可能 | 書類作成の補助のみ |
費用相場 | 司法書士より高い傾向 | 弁護士より安い傾向 |
弁護士に比べ、司法書士は費用が安く抑えられる傾向がありますが、債務整理の範囲に制限があります。
それぞれの違いを理解したうえで、どちらに依頼するかを判断してください。
取り扱いできる債権額の制限
弁護士は債権額に制限なく、あらゆる債務整理に対応できる一方、司法書士は1社あたりの債務額が140万円以下の場合に限られます。
これは、司法書士法で業務範囲が定められているためです。
そのため多額の債務を整理したい方は、弁護士を選択する必要があります。
裁判所での代理権
弁護士は地方裁判所や最高裁判所など、すべての裁判所で依頼人の代理人として訴訟手続きを行えますが、司法書士は簡易裁判所でしか訴訟手続きができません。
個人再生や自己破産は、住所地または居所地の管轄となる「地方裁判所」で行われるため、司法書士では代理の対応ができない点に注意が必要です。
自己破産・個人再生の申立て
弁護士は自己破産・個人再生の申立て手続きが可能ですが、司法書士には認められていません。
弁護士は代理人として、依頼人に代わって裁判所への書類作成・提出や裁判所とのやり取りができるため、依頼人の負担を軽減できます。
一方で、司法書士は代理人としての申立てができず、書類作成や補助のアドバイスまでが業務範囲となります。そのため、手続きは依頼人自身で行う必要があります。
個人再生や自己破産を選択する際は、弁護士に依頼するべきだといえるでしょう。
費用相場
弁護士費用は自由化されており、事務所や案件によって費用相場が異なりますが、司法書士の報酬額は1社あたり5万円以下と規定があります。
そのため、弁護士に比べると依頼費用は若干安くなる傾向があります。
とはいえ、必ずしも司法書士の方が安くなるとは限らないため、複数の事務所に見積もりを依頼し比較検討することが大切です。
債務整理の費用については、以下の記事でも詳しく解説しているため参考にしてください。
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債務整理に強い弁護士事務所の選び方

債務整理に強い弁護士事務所の選び方は次のとおりです。
- 費用が明確かつ適切か
- 柔軟な支払い方法に対応しているか
- 自宅から通いやすいか、またはWeb相談可能か
- 丁寧でわかりやすい対応か
- 債務整理の実績が豊富か
- 口コミ評判はいいか
- 土日祝日や営業時間外も対応しているか
1つずつ解説します。
費用が明確かつ適切か
まず、全体でかかる費用が明確に示されており、適切であるかを確認してください。
債務整理で弁護士事務所を利用する場合、一般的にかかる費用は次のとおりです。
- 相談料
- 着手金
- 報酬金
- 切手代などの手数料
着手金・報酬金額は、事務所ごとに異なります。
そのため、同じ相談内容でも費用が数万円単位で変わってくるケースもあります。また、債務整理の方法によっても大きく変わるため、相場を知ることが大切です。
多くの事務所では無料相談ができることから、まずは相談して見積もりを出してもらうといいでしょう。
全体でかかる費用を把握し、トータルコストが安く済む事務所を選ぶようにしてください。
柔軟な支払い方法に対応しているか
法律事務所の中には、着手金や報酬金の分割払いに対応しているところもあります。
「お金に困っているのに弁護士なんて頼めない」と感じるかもしれませんが、弁護士と正式に契約し、借り入れ先に受任通知が送られると取り立ては止まります。
和解成立までは支払いが猶予されているため、その間はこれまで支払っていたお金を弁護士費用の支払いにあてられるのです。
返済額が確定したら、返済と弁護士費用の支払いを合わせて無理のない返済計画が立てられます。
費用が大きい場合は、分割払いにすると月々の負担を減らしながら利用できるでしょう。
自宅から通いやすいか、またはWeb相談可能か
弁護士事務所には何度も通うことになるため、通いやすさも重要です。
自宅から通いやすい場所にある事務所なら、手間や交通費を抑えられます。また全国に拠点が多い事務所であれば、自宅近くの事務所を見つけやすいでしょう。
地方に住んでいたり、人目が気になって通いづらかったりする場合は、出張相談やWeb相談に対応している事務所を選ぶのがおすすめです。
丁寧でわかりやすい対応か
不安なく利用するためには、丁寧でわかりやすい対応かどうかもポイントです。
たとえ通いやすく安いところだったとしても、疑問点をきちんと説明してくれなかったり、言いたいことを言いづらい雰囲気だったりする弁護士はおすすめできません。
借金問題をともに戦うパートナーとして、信頼できる弁護士がいる事務所を選ぶとよいでしょう。
債務整理の実績が豊富か
弁護士事務所では離婚や相続など多くの問題を取り扱っていますが、特に債務整理の実績を重視するべきです。
借金問題は人それぞれ状況が違い、一人ひとりに合わせた柔軟な対応が求められます。
また弁護士や事務所にも得意分野があるため、万が一知識やノウハウのないところに頼むと失敗してしまう恐れがあります。
公式サイトで弁護士の経歴や実績を調べ、信頼のおける事務所かどうか判断してください。
口コミ評判はいいか
利用した人の口コミや評判をチェックすることも大切です。
実際にかかった費用やどれくらい減額できたか、対応は良かったかなど、良い面・悪い面の両方をある程度把握できます。
特に自分が重視したいポイントがあれば、口コミサイトやGoogleマップ、X(旧Twitter)などを見て、複数の事務所を比較しながら探してみてください。
ただし個人の主観によるものも大きいため、あくまで参考程度に考えるのが無難です。
土日祝日や営業時間外も対応しているか
多くの事務所の営業時間は平日の日中ですが、土日祝日や営業時間外に対応してくれるところも存在します。
中にはメールや電話での相談を24時間受け付けていたり、事前に相談すれば対応時間を調整してくれたりする事務所もあります。
仕事や育児で使える時間が限られている人は、時間の融通がきく事務所を選ぶといいでしょう。
債務整理とは?主な4つの手続き

債務整理には主に下記の4種類があり、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
任意整理 | 個人再生 | 自己破産 | 特定調停 | |
弁護士費用の目安 | 22,000円〜77,000円 | 330,000円〜660,000円 | 330,000円〜550,000円 | なし |
手続きの内容 | 遅延損害金や利息のカット 返済期間の延長 | 元金を5分の1〜10分の1に減額 | 返済義務の免除 | 遅延損害金や利息のカット |
減額幅 | 小さい | 大きい | 大きい | 小さい |
財産 | 残せる | 担保付き以外は残せる | 必要最低限しか残せない | 残せる |
裁判所の介入 | なし | あり | あり | あり |
借り入れ先の同意 | 必要 | 不要 | 必要 | 必要 |
官報への記載 | なし | あり | あり | なし |
信用情報への登録 | あり | あり | あり | あり |
それぞれの方法の特徴について、詳しく解説します。
▼関連記事
債務整理の種類を解説!4種類の特徴・メリット・デメリットとは?
任意整理
任意整理は弁護士を通じて借り入れ先と交渉し、遅延損害金・利息の減額や長期での分割払いを求める方法です。
和解できれば原則3年、最大5年での毎月一定額の支払いとなり、元金を確実に返していけるため完済を目指せます。
そのため継続収入があり、毎月支払いはできているものの元金がなかなか減らない人に向いています。
任意整理は裁判所の介入がなく、減額できそうな借り入れ先を選んで交渉できるのがメリットです。
また過去に払いすぎた利息がある場合、その分も元金の支払いにあてられます。
減額幅は小さいものの、債務整理の中ではハードルの低い方法のため、借金額がそこまで大きくない場合におすすめです。
▼関連記事
任意整理とは?後悔しないために知っておきたいメリットや注意点などわかりやすく解説!
個人再生
個人再生は担保付きの財産以外を手元に残しながら、借金を大幅に減額できる方法です。
裁判所で認められれば借金が5分の1〜10分の1まで減額され、3年〜5年かけて完済を目指せます。
減額幅が大きいため、利息の減額だけでは追いつかないほど借り入れ額が大きい場合に有効です。
またギャンブルや浪費など、借金の理由を問われないこともメリットです。
ただし、適用させるには安定した収入があることが条件となります。
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自己破産
自己破産は自分の家・車などの財産を支払いにあてて、残りの借金を免除してもらう方法です。
自分では返せないほど返済額が大きい場合に、裁判所をとおして手続きをします。
生活に必要な最低限の財産は残せる上、適用されると今後の支払いがなくなることから、早期に生活の立て直しを図れます。
ただし信用情報や官報に名前が載る、就ける職業に制約が生まれる、ギャンブルなどが原因の借金では認められないといった厳しい面もあるため、借金が膨らみすぎた場合の最後の手段ともいえるでしょう。
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自己破産したらどうなる?費用や流れなど基礎知識をわかりやすく解説
特定調停
特定調停は裁判所を通じて借り入れ先と交渉し、利息の減額や長期での分割払いを求める方法です。
継続収入があり、利息分を減額して3年〜5年での返済が見込める人に向いています。
弁護士に依頼する任意整理と違って、個人でも手続きができることから、費用を大幅に抑えられます。
ただし借り入れ先すべての合意を得る必要があるため、調停が長引いたり交渉が不成立に終わったりすることも珍しくありません。
また、個人再生のように大幅な減額は期待できない点に注意が必要です。
債務整理の無料相談窓口

弁護士や司法書士への依頼費用が払えない方は、無料相談窓口を利用するとよいでしょう。
無料相談窓口では、借金問題の解決や債務整理の方法、手続き、費用について無料でアドバイスを受けられます。
債務整理の無料相談を受け付けている窓口は、以下のとおりです。
相談窓口 | 概要 |
法テラス | 収入や資産が一定以下の方を対象に、債務整理を含む無料法律相談、弁護士費用の立替を行う |
日本弁護連合会(日弁連) | 初回30分の面接相談を無料で利用可能 【ひまわりお悩み110番:0570-783110】 |
日本司法書士会連合会 | 全国の司法書士を統括する団体 認定司法書士を紹介や債務整理の相談を受け付けている |
貸金業相談・紛争解決センター | 債務整理の検討や生活再建に向けたカウンセリングなどを提供 |
全国銀行協会 | 銀行からの借入に関する相談に対応 |
日本クレジットカウンセリング協会(JCCO) | カウンセリングや債権者との任意整理交渉を無料で提供 【多重債務ホットライン:0570-031640】 |
自治体の法律相談 | 市役所や区役所などで無料の法律相談を提供 |
国民生活センター・消費生活センター | 消費者問題全般に関する相談に対応 【消費者ホットライン:188】 |
多くの弁護士事務所では、初回相談を無料で受け付けているほか、弁護士費用の分割払いも可能です。
一方、無料相談窓口は窓口が混雑していたり、思っていたような対応を受けられなかったりする可能性があります。
債務整理をスムーズに進めるためには、無料相談窓口だけに頼らず、弁護士事務所に相談するのがおすすめです。
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債務整理の無料相談でできることは?おすすめの法律事務所も紹介
債務整理を弁護士に依頼する場合の費用相場

債務整理を弁護士に依頼する場合の費用相場は、次のとおりです。
- 任意整理:22,000円〜77,000円
- 個人再生:330,000円〜660,000円
- 自己破産:330,000円〜550,000円
任意整理や特定調停に比べると、裁判所への申し立てが必要な自己破産や個人再生には、より多額の費用がかかります。
なお、任意整理の場合、着手金や報酬金は債権者1件ごとにかかるため、借り入れ先が多いほど費用も高くなりやすい点に注意が必要です。
「借金がある身でさらに弁護士費用なんて払えない」と考える人は少なくありませんが、多くの事務所では分割払いに対応しています。
債務整理すると、債権先に受任通知を送った時点で取り立てが止まるため、それまで返済していた分を弁護士費用にあてられます。
また、自己破産や個人再生では、借金の支払いが免除されたり大幅に減額したりすることで支払い負担が減るため、弁護士費用を捻出することも可能です。
長期的に見てメリットが大きいことから、自力で自転車操業を続けるよりも、分割払いを利用して弁護士に債務整理を依頼するとよいでしょう。
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債務整理を弁護士に依頼するメリット

債務整理を弁護士に依頼するメリットは次のとおりです。
- 取り立てや督促が止まる
- 面倒な手間なく難しい手続きを任せられる
- 個人で行うよりも交渉に強く信頼性が高い
取り立てや督促が止まる
債務整理を弁護士に依頼すると、すぐに取り立てや督促を止められます。
依頼を受け、今後の連絡や手続きを弁護士が行う旨を伝える「受任通知」が送られた債権者は、取り立てや督促ができないと貸金業法第21条で定められているためです。
取り立てや督促のストレスがなくなることで平穏な生活を取り戻し、改めて返済計画を考える余裕も出てくるでしょう。
面倒な手間なく難しい手続きを任せられる
手続きをプロに任せると、面倒で難しい手続きをせずに済むのもメリットです。
債務整理には利息計算や法令関連など、専門知識やノウハウが必要な場面が多くあります。また必要な書類も多く、素人が一人で行うことは困難です。
債務整理問題を得意とする弁護士に依頼することで、効率よく解決への道を目指せるでしょう。
個人で行うよりも交渉に強く信頼性が高い
債務整理を弁護士に依頼すると、交渉力や信頼性が武器になります。
手続きの進行やカード会社との交渉は、個人で行っても対応しきれない部分が否めません。
弁護士であれば、専門家として最善の方法を提案し交渉してくれるため、解決の可能性をより高められます。
債務整理する際に知っておくべきこと

債務整理する際は、以下のように知っておくべきポイントが存在します。
- 信用情報(ブラックリスト)に一定期間名前が載る
- 国の広報誌に住所や氏名が載る
- 一部の職に就けなくなる
- 家や車などの財産が没収される場合がある
- 連帯保証人に請求が行く
- 銀行に借金があると口座が凍結される
知らずに進めて後悔することのないよう、しっかり確認してください。
詳しくは、以下の記事でも解説しています。
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債務整理のデメリットは6つ!車やクレジットは使えなくなるのか詳しく解説
債務整理を弁護士に相談する流れ

債務整理を弁護士に相談する流れは次のとおりです。
- 債務整理に強い弁護士事務所を探す
- 公式サイトや口コミ評判を確認する
- 電話やメールで問い合わせる
- 無料相談し依頼を検討・契約する
1つずつ詳しく解説します。
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1.債務整理に強い弁護士事務所を探す
まずは本記事を参考に、債務整理に強い弁護士事務所を探します。
利便性を考えると自宅から通える距離にあり、無料相談できるところがベストです。
ただし、地方に住んでいてもメールや電話、オンライン面談で対応してくれる事務所もあります。
そのほか債務整理問題での実績の多さや、利用しやすい営業時間かどうかを基準に選ぶといいでしょう。
2.公式サイトや口コミ評判を確認する
利用したい事務所の目星をつけたら、公式サイトや口コミ評判を確認します。
公式サイトでは費用感や雰囲気、アクセス方法などがチェック可能です。
またGoogleマップやX、口コミサイトなどを見ると、実際に利用した人の声が見つかることもあり参考になります。
良い面だけでなく悪い面も踏まえ、複数社を比較して決定してください。
3.電話やメールで問い合わせる
利用する事務所を決めたら、電話やメールで問い合わせます。事務所によってはLINEが使えるところもあります。
無料相談は対面が基本ですが、遠方の場合は電話やメールでの相談に対応してもらえるケースもあるため、問い合わせてみてください。
4.無料相談し依頼を検討・契約する
その後は無料相談を利用し、自分の状況や問題を打ち明けます。
費用総額の目安や支払い方法、債務整理のどの方法になりそうかなど、気になる部分を聞き疑問点を解消しておいてください。
納得できれば正式に依頼し、委任受任契約を結びます。
なお、相談までは無料のことがほとんどですが、受任契約後は着手金が発生します。
余分なコストがかからないよう、信頼できる弁護士事務所かどうか、しっかり見極めてから契約してください。
違法弁護士による詐欺被害にあわないために

法律事務所に相談する際は、債務整理をうたった悪徳弁護士の詐欺行為に注意が必要です。
よくあるトラブルとして、次のようなものがあります。
- 勝手に手続きを進められた
- 契約金や報酬が高額だった
- 担当者が弁護士の資格を持っていなかった
このような被害にあわないために、以下の点に注意してください。
弁護士・司法書士の資格を確認する
まずは、「日本弁護士連合会」や「日本司法書士会連合会」のWebサイトで、相談する弁護士・司法書士が正規の資格を持っているか確認してください。
依頼する弁護士事務所に記載されている登録番号や、弁護士の氏名で検索が可能です。
料金体系を事前に確認する
料金体系を事前に確認し、不当に高額な料金を請求する事務所は避けてください。
依頼費用に一律の基準はありませんが、適正な料金形態は日本弁護士連合会が定めています。
相場から大きく外れていたり、詳細のわからない費用が多くあったりする場合は、利用を避けたほうが無難です。
参考:日本弁護士連合会 債務整理の弁護士報酬のルールについて|日本弁護士連合会
非弁提携に注意する
弁護士資格のない者が実質的に業務を行う「非弁提携」は違法です。
非弁提携とは、弁護士資格を持たない人が弁護士のふりをして法律業務を行ったり、弁護士と組んで法律業務に関わったりすることをいいます。
相談に行ったのに、弁護士本人ではなく資格のない事務員などが対応するような場合は注意が必要です。
必ず、弁護士本人が対応しているかチェックしてください。
懲戒処分歴を確認する
詐欺被害にあわないために、弁護士の懲戒処分歴を確認することも重要です。
懲戒処分とは、弁護士や司法書士が倫理観や責任感に反する行為をした場合に、弁護士会や司法書士会から科せられる罰です。
つまり、過去に「依頼者から預かったお金を不正に使った」「依頼を放置した」などの問題を起こした証といえます。
「弁護士懲戒処分センター」「綱紀事案公表一覧」で懲戒処分歴のない、信頼できる弁護士や司法書士を選ぶことで安心して手続きを進められるでしょう。
債務整理は信頼できる弁護士に相談しよう

債務整理は、ノウハウや交渉力を持つ弁護士に相談・依頼するのがおすすめです。
弁護士選びの際は、費用や支払い方法・通いやすさ・対応の良さ・実績・口コミなどを確認するとよいでしょう。
弁護士に依頼することにハードルを感じる人もいますが、債務整理で大幅な債務の減額や帳消しがかなえば、長期的に見るとメリットが大きいといえます。
ただし信用情報への記載や財産の没収など、事前に知っておくべきこともあるため、注意が必要です。
まずは無料相談を活用して、自分に合った弁護士を見つけてみてください。
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